今回の物資のお届け先は、石巻市北部バイパス用地仮設住宅、流留蟹田仮設住宅、流留内田仮設住宅の方たちです。
北部バイパス用地仮設住宅は、石巻の仮設住宅では最大。もっとも多くの被災者が住む仮設住宅です。
そして、蟹田、内田の仮設住宅は、大きな建物の陰に隠れてしまう場所柄、人目につくことも無く、メディアにも取り上げられにくく、支援が行きわたらない場所でした。
予め、物資支援の告知と引換券を女川町のボランティアさんにお願いをし、ポスティングをしていただき、各集会所に時間を決めて集まって頂きました。
現場につくと既に凄い行列ができていました。平日で仕事に出ている方の分なども、引換券を預かって、多い方は一人で、5世帯分も頼まれて来ているということもありました。
「このソックス知ってます。こんなに高いモノ、頂いても本当に良いんですか?」
という方、
「もっともっと欲しいという人の為に売る分も持ってきてよ!買うから!」
という方までいらっしゃいました。
午後に行った仮設住宅の集会所では、お茶会が開かれており、外で物資を配る準備をしている我々に、「寒いから中でやりなよ♪ていうか、ここに集まってる人達は皆待ってたのよ!あなた達を。」といって下さり、お言葉に甘え、集会所の中でお配りさせていただきました。
「わたしはね、目が見えないので、申し訳ありませんが、この袋に入れて頂けませんか。」
そういってきた、おばあさん。久々の外出だと言うので、
「家まで、御一緒させてください。荷物は僕が持ちますから」と、家に一緒に向かって驚きました。
その距離500m。しかも物凄い砂利道です。
「震災でね、妹が津波に飲みこまれて、もうあっという間に居なくなっちゃった。それまでは目も見えてたんだけどね。目も、ショックだったのかね。もうこんな光景見たくないって目が思っちゃったのかな。今じゃ全然見えないの。でも、こうして生かせて頂けるだけ、本当にありがたいね。今日は本当にありがとうね。」
早速履いて、「あったかいわ!これ、もう一個欲しい!」と言って下さる方も居ました。
本当に、皆さん喜んでもらえたこと、そして、全ての靴下がちゃんと無くなったこと。
心から、ホッとしました。
これからは、住民の方々に聞いた、状況、要望を踏まえて、さらに良い支援をしていこうと。
LTGは、次の一歩へ進み出します。
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